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合板について

2018年11月07日 16時03分

合板・FRPが変えた家具の世界

現在、世界中で販売されているデザイナーズ家具のほとんどが、20世紀の中頃にデザインされたものです。
この頃のインテリア家具の多くが合板(プライウッド)、FRP(繊維強化プラスチック)を用いて作られました。
これらの素材は、第二次大戦中に軍の研究により生まれたもので、これまでの家具とは異なる、特徴的な形状に家具を仕上げることを可能にしたのです。
 
この2つの素材は、「デザイナーズ家具」という世界を作り上げたと言ってもいい素材です。
アルネ・ヤコブセン、チャールズ&レイ・イームズ、エーロ・サーリネンといった巨匠たちが、これらの素材を用いて、歴史に残る家具をデザインしました。
 
合板を成型して作られた歴史的インテリア家具
合板を曲げて成型することにより作られた最初の椅子は、アルネ・ヤコブセンが手がけた「アントチェア」です。
当時、座面と背もたれがひとつにつながった椅子はまだありませんでしたが、合板を曲げ成型することにより、1枚の板が座面と背もたれになった椅子が登場したのです。ただ、当時の技術力はまだ低く、思ったように曲げることは、なかなかたいへんだったようです。
 
「アントチェア」は、薄い合板を曲げて金属のアームと組み合わせた、軽量でスタッキングが可能な椅子です。
蟻の体のような曲線を持つ椅子は、苦労を重ねて合板を曲げたり削ったりした結果生まれた、試行錯誤のたまものとも言える名作です。
 
合板、FRPといえば忘れることのできないデザイナーがまだいます。
チャールズ&レイ・イームズ。日本でも1990年代に「イームズバブル」とも言うべき大ブームが巻き起こりました。
 
イームズは合板を使って家具を大量に作ることを目標に努力を重ねます。1945年にはプライウッドチェアを発表。
プライウッドチェアは、合板を成形した3個のパーツをボルトオンで組み立てるだけの椅子です。
その後、イームズはFRP成型のシェルチェアなどの名作を次々と生み出していきます。
合板の一体成形についてはヤコブセンに先を越された形のイームズでしたが、その後も合板を用いたインテリア家具の大量生産に取り組み、技術の発展に大きく貢献しました。